2005-01-01から1年間の記事一覧

Aztec Camera / High Land, Hard Rain

ピーターパンになったような、不思議な気持ちにしてくれる一枚。 “生涯の一枚”に選ぶ人が多い。 曲をかけた瞬間、部屋いっぱいに広がる“甘酸っぱい青春”みたいな楽曲たち。 オリジナル・リリースは1983年なので、もう20年以上前の作品になるのかぁ。 これか…

New Order / Substance

高校生の頃、夜中になると部屋の窓から脱け出し、愛車の自転車をこいでクラブに通っていた友だちがいた。 家にレコードプレイヤーが無いとの事で、友だちから借りた12インチシングルや、貸しレコード屋さんから借りたアルバムやらを持ってきて、我が家でカセ…

Scritti Politti / Cupid & Psyche 85

20年経過した今もなお色褪せる事の無い キラキラ感。 グリーン・ガートサイドの透明感溢れる歌声。 緻密に計算されたエレクトリック・サウンドなんだけど、デジタル特有の嫌な感じがしない。 細かいところまで人の手が入ってると言うか、とにかく音の捉え方…

Mark Stewart / As the Veneer of Democracy Starts to Fade

85年発表のソロ第2弾。 前作同様エイドリアン・シャーウッドと共に作られた、細密を極めた音の塊。 既存の音楽文法は解体され、全く異なる形に再構築された音に脱帽するばかり。 ウルトラ・バイオレンス的な作品。 傑作。 Mark Stewart / As the Veneer of …

土岐麻子 / Debut

長い時間を過ごしているこの部屋も、使い始めて 30年以上になった。 しばらく使っていなかった時期もあったけれど、子供の頃から使っている愛着のある部屋だ。 今年の夏は床板を新しくした。 子供の頃からこの部屋が大好きで、一日中外に出ないで過ごす事も…

スネークマンショー / 死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対!

1曲目“愛の出発”の途中でボリュームを絞って、“愛の野球場”ではヘッドフォンをして聴いてました。 っていうか、今でも大音響で聴くのは抵抗があります。 ギャグも、この様々な愛の形も当時は刺激タップリ! ヘッドフォンをして“愛の野球場”を聴いていた中学…

RETURN TO FOREVER / ROMANTIC WARRIOR

1976年発表の第二期リターン・トゥ・フォーエバーの作品。 ここでは初期の幻想的な雰囲気はすっかり影を潜め、各メンバーが完全武装した鋼鉄ジーク的な音になってます。 メンバーはチック・コリア(キーボード・マリンバ)、アル・ディメオラ(ギター)、ス…

Steely Dan / Aja

1977年に発表された、ステーリィ-・ダンの緻密なスタジオ・ワークが開花した名盤。 まずはジャケットを飾る山口小夜子が素晴らしい。 といっても本当は暗くてよく分からないけど・・・ ステーリィ-・ダンの音作りは、自分達の頭の中に描いた音楽を、多くの…

BLACK UHURU / RED

81年にジャマイカで行われた総選挙で 多数の死傷者が出たそうです。 本作はその時に流された血をタイトルにした と言われてます。 ウフルとはスワヒリ語で 自由を意味する言葉だそう。 80年代初めとても人気があった コーラスグループでした。 ベースライン…

BRIAN SETZER ORCHESTRA / THE ULTIMATE COLLECTION RECORDED LIVE

1995年モントリオール、2001年東京のステージを収録したライブ・アルバム。 それまでの活動を総括したベスト的な選曲です。 この人の年の取り方も素敵です。 80年代初頭にストレイキャッツを結成し、現在に至るまで、一貫してロックンロールし続けるグレッチ…

Barbra Streisand & Donna Summer / No More Tears(Enough Is Enough)

1979年発表の売れに売れていたドナ・サマーと、女王バーバラ・ストライサンドのデュエット曲。 曲調はいかにも当時のディスコナンバーって感じなんですが、ジャケットでもわかるように互いのプライドをかけた火花散る歌の掛け合いは、波のように押し寄せるオ…

PABLO CASALS / J.S.BACH : CELLO SUITES

「ライブラリーでパブロ・カザルスを聴いてたの。弾きながら、うーんって、何度もうなるのね。感動的」 十代の頃読んだ、片岡義男著の“彼のオートバイ、彼女の島”に出てくる件。 それは主人公の女ともだちである麻里のセリフだった。 彼女は重要な役でも、そ…

Fairground Attraction / The First Of A Million Kisses

ジャケ買いがもたらす幸せの瞬間。 売れたとか、売れなかったとか、そんな事どうでもいい。 このアルバムに出会えた事に感謝し、それをものにした自分を褒めてやりたい。 だってこんな空気、なかなか出来るもんじゃないでしょう! これ一枚ポッキリで終わっ…

Me'Shell NdegeOcello / Plantation Lullabies

ミシェル・ンデゲオチェロ。 卓越したベーシストであり歌い手であり、作曲、アレンジ、そしてほとんどの楽器演奏まで一人で手掛ける類希な才能の持ち主。 マドンナ主催のマーヴェリック、ワーナー、プリンス主催のペイズリー・パークの三つ巴の末、マーヴェ…

甲斐バンド / 流民の歌

高校の頃、変わった友だちがいた。 町を歩いてる時突然叫んで、振り返る人たちを見て楽しんだり。 車の解体屋の中で蝋燭一本持って一晩過ごしたり。 煙草をこれ以上は無理っていうくらい吸い込んで口の中に溜め込み、一気に吸い込むと気分が悪くなって、その…

System of a Down / Mezmerize

「芸術は人々を目覚めさせるものだ。広告やメディア、 そして政府などに催眠からね」 サージ・タンキアン だそうです・・・。 システム・オブ・ア・ダウンの久しぶりの新譜。 今回も期待を裏切らない快作。 っていうか、ますますパワーアップしております。 …

CHELSEA <アジアンデザートミックス>

期間限定! 人気のアジアンデザートを、チェルシーにしたもの。 ココナッツミルク・マンゴープリン・杏仁豆腐の3品。 チェルシーの濃厚な味とはマッチするものかと思い買ってみたら、とても美味しい。 一番美味しかったのが、杏仁豆腐! めちゃめちゃ美味し…

Sigur Ros / Agaetis Byrjun

アイスランドのバンド、シガーロス。 透き通るほどの透明感。 限りなく美しい音楽が果てしなく続きます。 Sigur Ros / Agaetis Byrjun Intro Svefn g englar Staralfur Flugufrelsarinn Ny batteri Hjartad hamast Vidrar vel til loftarasa Olsen olsen Aga…

ナンバーガール / サッポロ OMOIDE IN MY HEAD 状態

2002年11月29日、札幌ペニーレインでの演奏を収録したナンバーガールの最終CD。 彼らの素晴らしさはその初期衝動を最期まで失わかった事にあるように思う。 それはこの音を聞けば十分理解できる。 そしてナンバーガールといえば、田淵ひさ子嬢である。 ギタ…

南佳孝 / SOUTH OF THE BORDER

この季節になると聴きたくなるアルバムです。 ジャケットは池田満寿夫。 参加ミュージシャンは細野晴臣、林立夫、鈴木茂、 高橋ユキヒロ、斉藤ノブ、大貫妙子、etc・・・。 作詞に来生えつ子、松任谷由美etc・・・。 皆さん素晴らしいの一言に尽きる仕事内容…

Mick Karn / Titles

私は楽器の中でも、ベースが一番好きだ。 なかでもフレットレスの音がたまらなく好きだ。 というと、ほとんどの人がニヤリとして、 「ジャコが好きなんだ♪」という。 もちろんジャコ・パストリアスは大好きだけど、やはりフレットレスとなるとミック・カーン…

Thelonious Monk / Thelonious Himself

セロニアス・モンク ピアニスト 1917-1982 私が最初に買ったのは、“ソロ・モンク”。 といっても聴いた事がなかったので、いつものジャケ選び。 モンクのジャケットはユニークなものが多い。 その中から選んだものが、飛行帽をかぶったモンクが描かれたアルバ…

david sylvian / blemish

2003年にリリースされたデヴィッド・シルヴィアンの4年ぶりのソロアルバム。 ジャパン以降のソロアルバムは何故か聴いた事が無かった。 ホルガー・シューカイやロバート・フリップと競演したりして、話題になった時も何故か聴かずじまい。 そんな中、偶然目…

Blind Melon

彼らの音っていつも土の匂いがして、気持いい。 手に掴んでも風が吹いたら、飛んでしまいそうな乾いた土。 南部の風が運んできた大地の匂いっていった方がしっくりくるか? といっても南部ロックじゃないけど・・・。 彼らの雰囲気が大好きで、次のアルバム…

坂本龍一 / B-2 UNIT

聴く度に新たな発見があり、何度か聴いた位では到底理解出来ない、万華鏡のような作品に今まで何枚か出会った。 YELLOW MAGIC ORCHESTRA / BGM YELLOW MAGIC ORCHESTRA / TECHNODELIC 五島良子 / PIERCED LOU REED / BERLIN 椎名林檎 / 加爾基 精液 栗ノ花 M…

Lou Reed / Berlin

このアルバムが発表されたのは、1973年の事。 デビッド・ボウイのプロデュースで作られた前作“トランスフォーマー”とは大きく異なり、感情の欠落を感じさせる。 この手の音はセルフ・プロデュースでほとんど一人で作ってしまわれる事が多い中、本作はプロデ…

Dwarves / Blood Guts & Pussy

1990年に発表されたアルバムみたいです。 SUBPOPからのリリースです。 もしかすると、カート・コーバンと友だちかもしれません。 何枚目になるのでしょうか? ジャケ買いだったので、詳しい事は分かりません。 内ジャケに演奏している男たちが写っています。…

Cymbals / Anthology

「かわいくっていじわるな感じのバンドをやろう。ただしパンク」というコンセプトをもとに97年にスタート。 とてもポップで洗練されたメロディ。 とっつき始めはそんな感じなんだけど、なかなかどうして。 ストーンズのゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウトや、キ…

Michael Franks / The Art Of Tea

ジャズサイドからロックへの接近といった感じでしょうか。 マイケル・フランクスの穏やかで優しい歌声をサポートするのは、クルセイダーズの面々(ギター:ラリー・カルトーン、キーボード:ジョー・サンプル、ベース:ウィルトン・フェルダー)にマイケル・…

彼のオートバイ、彼女の島

バーチカル・ツイン・エンジンの振動と排気音だけが恋人だと思っていた彼。 だが、夏のあの日、浅間の輝ける入道雲を遠くに見る風の吹く丘で、彼女に会ってしまった。 ―ラブ・ストーリーがはじまった。 彼のオートバイは走る。高速道路の地獄めぐりをあとに…