CD・レコード

Elvis Costello with Burt Bacharach / Painted From Memory

私はあまりエルヴィス・コステロが好きではない。 デビューの頃のイメージが好きじゃなかったし、歌い方もなんだかくどいし・・・。 だからアルバムも聞いた事がない。 と言うか、嫌いと言うより実はよく知らないだけの話しなんだが・・・。 でも「ノッティ…

Cabaret: Original Soundtrack Recording

1972年に公開されたライザ・ミネリの出世作「キャバレー」。 彼女はこの作品で1973年のアカデミー賞主演女優賞と、ゴールデングローブ賞主演女優賞をダブル受賞している。 物語は、ナチスが台頭してきた1930年初頭のベルリンのキャバレーでの幕開けから始ま…

古内東子 / 恋

97年発表の6枚目のオリジナル・アルバム。 「とにかくね、この人、男のことしか頭にないんですよ」と言った人がいるそうだ。 確かに彼女は、自らを恋愛至上主義者と公言している。 ただその料理方法がとても素敵だ。 恋愛をテーマにした歌い手としてはユーミ…

坂本真綾 / 少年アリス

「ちょっと不思議な 夢見たの 私は宇宙飛行士で あなたは農夫」 そんな歌い出しで始まる、2003年発表の坂本真綾のオリジナル4thアルバム。 プロデュースは菅野よう子によるもの。 いろんなタイプの楽曲が入っているが、不思議な透明感で統一されてるように感…

The Meters / Rejuvenation

シンコペーション[syncopation]とは 〔音〕 強拍と弱拍の通常の位置関係を変え、音楽のリズムに緊張感を生み出す手法。一般には、弱拍の音を次に続く同一音高の強拍の音とタイで結ぶことによって作り出す。移勢法。切分法。切分音。 シンコペーションに次ぐ…

クラムボン / Musical

なんだかクラムボン月間となってしまっている。 先日のライブを体験して以来、寝ても覚めてもクラムボンなのである。 手持ちのライブ・アルバムだけでは足りなくなってきたので、最近発売されていた新譜を購入。 おおっ!けっこうアグレッシブなんですね。 …

The Mods / News Beat

1981年にリリースされたモッズのセカンド・アルバム。 もう25年以上前の作品になります。 20年振りぐらいで聴きましたが、最初聴いた時の印象とあまり変わりませんでした。 こんな生き方できたらカッコいいだろうなぁ・・・と思いながら聴いていた“ゴキゲンR…

矢野顕子 / Home Girl Journey

本当に才能がある人って彼女みたいな人じゃないかなぁ。 たぶん自分が同じ音楽家だったら、憧れと嫉妬が同居しちゃうと思う。 どうやったらあんな雰囲気が出せるんだろう。 それこそ好きなアルバムはたくさんあるんだけど、このニューヨーク郊外に作られたプ…

Cecil Taylor / Solo

さあ、このセシル・テイラーさん、モンク同様どんなタイプか説明し難いピアニストです。 ただこの二人、個人的には多くの共通点を感じてます。 どんな時に聴きたい音楽というと、まさに全天候型。 うれしい事があった時、イライラした気分の時、悲しい出来事…

諸田コウ / 生∞死

最近友だちに音源を頂いて聴いた一枚。 こんなベースを弾く人、日本にいたんだー・・・。 頭に浮かんだのはミック・カーン。 なるほどご本人もお好きなようです。 フレットレスの特徴がよく出た弾き方です。 ユニークなベースの弾き方って言っていいだろう。 …

Sting / The Soul Cages

子供の頃から音楽を聴きながら眠ることが多い。 大概は2・3曲目で眠りについてしまうことが多いが、続きを聴きたくなって最後まで聴いたり、考え事をして何枚も聴いてしまうこともたまにあったりする。 このアルバムはそうした眠りの時に聴く事が多い一枚。 …

Jamiroquai / Emergency On Planet Earth

今から15年位前の事、ラジオを聴いていたらなんだか興奮気味に曲紹介をやっていた。 スティーヴィー・ワンダーにそっくり! でも歌っているのはまだ若い白人男性らしい! 今イギリスじゃスゴイ人気らしい! もうすぐ日本でもデビュー・アルバムが発売になる…

Donald Fagen / The Nightfly

スティーリー・ダンの活動停止後、ドナルド・フェイゲンが1982年に発表した1stソロアルバムにして、名盤中の名盤。 ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの2人が、1967年ニューヨークのバート・カレッジで出会うことでスティーリー・ダンの歴史が始ま…

Ben Watt / North Marine Drive

リヴァーブが聴いたギターに、ベン・ワットの歌声。 それはボザ・ノヴァ・ポップだったり、ジャジーな感じだったり、軽快なアコースティック・ナンバーだったり・・・。 やがてEverything but the girlのEdenへとつながっていく。 聴くたびに身体の中がきれ…

This Heat

一旦録音した即興演奏のテープを徹底的に分析、再構築し、さらに新たな即興を繰り返しながら組み立てるという、既存の音楽的価値観を崩壊させる超実験的サウンドで世界中に衝撃を与えた、79年発表のファースト・アルバム。 今回の再発によってちゃんと聴けた…

安藤裕子 / Merry Andrew

先月リリースされたセカンド・アルバム。 曲ごとにいろんな人の顔が浮かんだが、 全体的な印象はリッキー・リー・ジョーンズ 。 その独自の世界観がなんだか重なって思えた。 そして彼女をサポートするのは、カーネーションの矢部浩志、大田譲、鈴木正人(LI…

川本真琴 / gobbledygook

2001年に発表されたセカンドアルバムにて、現在一番新しいアルバム・・・だったと思う。 それにしてもマイペースな人です。 デビューアルバムは岡村靖幸がプロデュースしたり、アニメの主題歌になったりと話題が多かったけど、個人的にはこちらが好きです。 …

Aztec Camera / High Land, Hard Rain

ピーターパンになったような、不思議な気持ちにしてくれる一枚。 “生涯の一枚”に選ぶ人が多い。 曲をかけた瞬間、部屋いっぱいに広がる“甘酸っぱい青春”みたいな楽曲たち。 オリジナル・リリースは1983年なので、もう20年以上前の作品になるのかぁ。 これか…

New Order / Substance

高校生の頃、夜中になると部屋の窓から脱け出し、愛車の自転車をこいでクラブに通っていた友だちがいた。 家にレコードプレイヤーが無いとの事で、友だちから借りた12インチシングルや、貸しレコード屋さんから借りたアルバムやらを持ってきて、我が家でカセ…

Scritti Politti / Cupid & Psyche 85

20年経過した今もなお色褪せる事の無い キラキラ感。 グリーン・ガートサイドの透明感溢れる歌声。 緻密に計算されたエレクトリック・サウンドなんだけど、デジタル特有の嫌な感じがしない。 細かいところまで人の手が入ってると言うか、とにかく音の捉え方…

Mark Stewart / As the Veneer of Democracy Starts to Fade

85年発表のソロ第2弾。 前作同様エイドリアン・シャーウッドと共に作られた、細密を極めた音の塊。 既存の音楽文法は解体され、全く異なる形に再構築された音に脱帽するばかり。 ウルトラ・バイオレンス的な作品。 傑作。 Mark Stewart / As the Veneer of …

土岐麻子 / Debut

長い時間を過ごしているこの部屋も、使い始めて 30年以上になった。 しばらく使っていなかった時期もあったけれど、子供の頃から使っている愛着のある部屋だ。 今年の夏は床板を新しくした。 子供の頃からこの部屋が大好きで、一日中外に出ないで過ごす事も…

スネークマンショー / 死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対!

1曲目“愛の出発”の途中でボリュームを絞って、“愛の野球場”ではヘッドフォンをして聴いてました。 っていうか、今でも大音響で聴くのは抵抗があります。 ギャグも、この様々な愛の形も当時は刺激タップリ! ヘッドフォンをして“愛の野球場”を聴いていた中学…

RETURN TO FOREVER / ROMANTIC WARRIOR

1976年発表の第二期リターン・トゥ・フォーエバーの作品。 ここでは初期の幻想的な雰囲気はすっかり影を潜め、各メンバーが完全武装した鋼鉄ジーク的な音になってます。 メンバーはチック・コリア(キーボード・マリンバ)、アル・ディメオラ(ギター)、ス…

Steely Dan / Aja

1977年に発表された、ステーリィ-・ダンの緻密なスタジオ・ワークが開花した名盤。 まずはジャケットを飾る山口小夜子が素晴らしい。 といっても本当は暗くてよく分からないけど・・・ ステーリィ-・ダンの音作りは、自分達の頭の中に描いた音楽を、多くの…

BLACK UHURU / RED

81年にジャマイカで行われた総選挙で 多数の死傷者が出たそうです。 本作はその時に流された血をタイトルにした と言われてます。 ウフルとはスワヒリ語で 自由を意味する言葉だそう。 80年代初めとても人気があった コーラスグループでした。 ベースライン…

BRIAN SETZER ORCHESTRA / THE ULTIMATE COLLECTION RECORDED LIVE

1995年モントリオール、2001年東京のステージを収録したライブ・アルバム。 それまでの活動を総括したベスト的な選曲です。 この人の年の取り方も素敵です。 80年代初頭にストレイキャッツを結成し、現在に至るまで、一貫してロックンロールし続けるグレッチ…

Fairground Attraction / The First Of A Million Kisses

ジャケ買いがもたらす幸せの瞬間。 売れたとか、売れなかったとか、そんな事どうでもいい。 このアルバムに出会えた事に感謝し、それをものにした自分を褒めてやりたい。 だってこんな空気、なかなか出来るもんじゃないでしょう! これ一枚ポッキリで終わっ…

Me'Shell NdegeOcello / Plantation Lullabies

ミシェル・ンデゲオチェロ。 卓越したベーシストであり歌い手であり、作曲、アレンジ、そしてほとんどの楽器演奏まで一人で手掛ける類希な才能の持ち主。 マドンナ主催のマーヴェリック、ワーナー、プリンス主催のペイズリー・パークの三つ巴の末、マーヴェ…

甲斐バンド / 流民の歌

高校の頃、変わった友だちがいた。 町を歩いてる時突然叫んで、振り返る人たちを見て楽しんだり。 車の解体屋の中で蝋燭一本持って一晩過ごしたり。 煙草をこれ以上は無理っていうくらい吸い込んで口の中に溜め込み、一気に吸い込むと気分が悪くなって、その…