Thelonious Monk / Thelonious Himself
ピアニスト
1917-1982
私が最初に買ったのは、“ソロ・モンク”。
といっても聴いた事がなかったので、いつものジャケ選び。
モンクのジャケットはユニークなものが多い。
その中から選んだものが、飛行帽をかぶったモンクが描かれたアルバム。
(ピアノ・ソロだし、解り易いだろう。始めに聞くのはソロがいい、うん、これがいい!!)
結果的には正解だったかもしれない。
モンクの作品の中でも聴きやすいアルバムだ。
(ふーん、これがモンクか・・・)
なんとなく気に入ってそれからよく聴いた。
さぁ、次は何を聴こう?って事で買ったのが、これまたジャケットが気に入った“ブリリアント・コーナーズ”。
さぁ、一曲目はタイトル曲の「ブリリアント・コーナーズ」。
なんじゃこりゃーぁぁぁぁぁー( ̄□ ̄;)!!
ピアノの短いイントロの後に続くソニー・ロリンズとアーニー・ヘンリーのサックス。
ひじょーに変なテンション。
その後ろから聞こえてくるモンクの変てこりんなピアノ
(失礼)。
そう思っているとテンポが良くなってきて心地よい。
そしてまた元に戻る。
なんじゃこりゃーぁぁぁぁぁー( ̄□ ̄;)!!
私はこの曲以上に変な曲は聴いた事がありません。
いえ、決して意味不明でも難解なわけでもありません。
ただ、あのテンションは異常なのです。
そして私の中でモンクが見事に開花したのでありました。
さて、次に手に入れたのが今回紹介する
“セロニアス・ヒムセルフ”。
なんだか、ひとつひとつの音に意味があるようです。
とてもほかの事をしながら聴けるような音楽じゃないです。
もうこれは禅の世界です。
モンクと私の対話。
モンクがピアノを弾く。
私がそれに応える。
(今の音はこんな事を云いたかったのかな?)
ってな感じに。
むかし国語のテストにあったでしょう。
今の文章を読んで答えなさい。
作者は何を云いたかったのしょう?
そんな感じ。
モンクは自宅でピアノを弾いている時、何度も何度も同じフレーズを繰り返し弾いていたそうです。
他から見ると同じ様な繰り返しに見えても、本人には同じじゃなかったのでしょう。
人の気持ちって見えないからわからないけど、たぶんモンクのピアノほど、色々な感じに映るものってないんじゃないかなぁ。
Thelonious Monk / Thelonious Himself
April In Paris
(I Don't Stand) A Ghost Of A Chance With You
Functional
I'm Getting Sentimental Over You
I Should Care
Round Midnight
All Alone
Monk's Mood