2002-09-01から1ヶ月間の記事一覧

MILES DAVIS / ON THE CORNER

ありとあらゆる音が混在する「音の空間」とでも表現すればよいのだろうか? 1972年発表のマイルス・デイビス、エレクトリック期の中でも、特に謎めいた魅力に満ちた問題作。 自分の表現方法を捜し求めた音の求道者は、ジャンルにこだわることなく、常に新しい…

JACO PASTORIUS / JACO PASTORIUS

エレクトリック・ベース界のみならず、音楽界全体に革命をもたらした、ジャコ・パストリアスのデビュー・アルバム。 フレットレス・ベースの美しい音色、アップテンポでの16分と正確さ、スピード感、アドリブの冴えと、すべてにおいて素晴らしい。 そのス…

大貫妙子 / クリシェ

心地よい音楽です。 彼女の作品の中でも、一番好きなアルバムです。 確か聴き始めたのも「クリシェ」から、だったように思います。この辺のアルバムがお気に入りで、今でもよく聴いております。 このアルバムは珠玉の作品が詰まっておりますが、 個人的には“…

Minnie Riperton / Perfect Angel

5オクターブ半の声域を持った完璧な天使。 1970年代を代表する名曲“Lovin' You”を含む彼女の代表作。 相思相愛の中であるスティーヴィー・ワンダーが全面的に制作に協力しており、彼女の事を完璧な天使と名付けた“Perfect Angel”と“Take A Little Trip”の2…

Kate Bush / Never for Ever

「Never for Ever」 は彼女の3作目になりますが、自らのプロデュースにより、その才能が全面的に開花した作品であるといえるでしょう。 自分が感じたことを音にして表現できる、数少ないアーティストであるように感じます。 ですので、聴き手側も彼女の作品…

James Brown / Love Power Peace-Live At Olympia,Paris,1971

オリジナルJB'Sの全盛期のライヴ。 ボビー・バード、フレッド・ウエスリー、ブッツィーコリンズ等そうそうたるメンバーが名を連ねています。 MCはセックス・マシーン黄金期の立役者、ボビー・バード。演奏は“ブラザー・ラップ”で始まり、“エイント・イット・…

ARRESTED DEVELOPMENT / 3 YEARS,5 MONTHS & 2 DAYS IN THE LIFE OF...

1992年発表のアレステッド・ディべロップメントの デビュー・アルバム。 この長いタイトルは、実際に彼らがグループを結成してからレーベルと契約するまでに要した時間にちなんで名づけられたらしい。 誰がいい始めたかは知らぬが、彼らの音楽を“オーガニッ…

FOGHAT / FOGHAT LIVE

スケールがデカく、ノリの良いサウンドは、いかにもアメリカン・バンドって感じですが、純然たるブリティッシュ・ロック・バンドです。 豪快でパワフルな演奏はライヴで本領発揮され、彼らは、年間300本以上のステージを消化してきたそうです。 グランド・フ…

ラウル・セルヴェ作品集

「夜の蝶」 1998年・カラー 駅の待合室に迷い込んだ夜の蝶。それと同時に待合室に座っていた人形のような女性2人が、命を吹き込まれたかのように動きだす。一見アニメそのもののように見えますが、よく見ると服のしわ・人の肌など細かなディテールが実写のよ…

STEVIE RAY VAUGHAN AND DOUBLE TROUBLE / LIVE AT CARNEGIE HALL

1984年10月4日、テキサスハリケーンがカーネギーホールを襲撃。 2ndアルバム「Couldn't Stand The Weather」をリリースした後で、彼は前日に30歳の誕生日を迎えたばかり。 MCはブルースとロックン・ロールの功労者ジョン・ハモンドで、Drのクリス・レイトン…

五島良子 / シアンの羽根

1999年発表の 「シアンの羽根」に綴られた珠玉の数々 彼女の場合、ミュージシャンズ・ミュージシャンと紹介した方が相応しいかも。中山 美穂、アン・ルイス、西田ひかる等に楽曲を提供しています。 繊細な歌声の持ち主で、なんとなく矢野顕子と同じ空気を感…

Dinosaur Jr. / Green Mind

ダイナソーJR.1991年発表の4thアルバム。 J・マスシスの無力感・虚無感・絶望感etcがすごく漂ってますが、“The Wagon ”を初め、あの疾走感がたまらなくかっこいいです。 私、このジャケットがお気に入りで、これもジャケ買いだったのですが、ジャケット同様…

JANE'S ADDICTION / RITUAL DE LO HABITUAL

ペリー・ファレル率いるジェーンズ・アディクション、1990年発表のメジャー2ndアルバム。 イメージ的な事が先行し、何とも形容し難い音楽性は、当時誤った形で伝えられていたように思います。 確かにペリー・ファレルが手掛けるジャケットのアートワークや、…

BEAUTIFUL SOUTH / 0898

英国を代表する国民的バンド、ビューティフル・サウスの1992年発表の3rdアルバム。 彼らの音楽はポップでメロディーが美しく、 親しみやすい感じが魅力かな。 その反面、歌詞が汚かったり、猟奇的だったりする様で、本国ではそういったところも受けてるらし…

PUBLIC IMAGE LTD / METAL BOX

「メタル・ボックスはできるだけいいステレオ装置で聴いてくれ。それも日本製の。それにベースの音にはぶっとぶぜ。日本の木の家なんかガタガタゆれるかも知れない。」 *これはメタル・ボックスのライナーで水上はるこ氏がジョン・ライドンと会見した時の一…

PUBLIC ENEMY / IT TAKES A NATION OF MILLIONS TO HOLD US BACK

常に攻撃的な頭脳派ラッパー、チャック-D、なんかヤバそうなフレイヴァー・フレイヴ、イケイケ!DJのターミネーターX、新興宗教にどっぷり浸かったプロフェッサー・グリフ、そしてステージをうろうろと歩き回る軍服姿の黒人達、このグループは相当ヤバかった…

Todd Rundgren / A Wizard, A True Star

頭の中でイメージした“音の断片”を完璧に再現した1973年発表のトッド4枚目の作品。 ほとんど分裂症的自閉症な音楽がノンストップで流れますが、ただの実験音楽で終わらないとこが、“ポップミュージックの魔術師”トッドの変態的才能か? しかし、聴き慣れぬ人…

JAPAN / GENTLEMEN TAKE POLAROIDS

1980年発表のヴァージン移籍第一弾。 当時、日本ではすっかりアイドル視されていましたが、私は彼らのアンチ・コマーシャリズムな音楽性が大好きでした。 あの独特なけだるい雰囲気がなんともたまらなく、 彼らの美意識みたいなものが表現されていて、次の「…

EARTH,WIND & FIRE / THAT'S THE WAY OF THE WORLD

全米No.1に輝いた、1975年発表の出世作。 本作より怒涛の如くベストセラー・アルバムのリリースが始まりますが、彼らの黄金時代の幕開けに相応しい名盤です。 ファンキーな16ビートのリズムに、歯切れの良いホーン・セクション、ロック色の強いギター、スウ…

Keziah Jones / Blufunk is a Fact!

1992年発表のファースト・アルバム。 キザイヤ・ジョーンズは自らの音楽を“ブルーファンク(BLUFUNK)”と命名しているが、これはブルースとファンクの合成語で彼自身、「すべての源はブルースにあり、心のありようがファンクとなって迸り出る」と語っている。 …

ABITAX 4301 PORTABLE ASHTRAY

もう何年ぐらい使っていただろう。 発売されてからすぐに雑誌で見かけて、デザインの良さに惚れ込んですぐ注文したっけ。 これが使ってみると、すごく良くって。釣りの時とか、首から下げて使うんですが、慣れれば片手でも煙草を消すことが出来る。すごく機…