2002-01-01から1年間の記事一覧

Kate Bush / Never for Ever

「Never for Ever」 は彼女の3作目になりますが、自らのプロデュースにより、その才能が全面的に開花した作品であるといえるでしょう。 自分が感じたことを音にして表現できる、数少ないアーティストであるように感じます。 ですので、聴き手側も彼女の作品…

James Brown / Love Power Peace-Live At Olympia,Paris,1971

オリジナルJB'Sの全盛期のライヴ。 ボビー・バード、フレッド・ウエスリー、ブッツィーコリンズ等そうそうたるメンバーが名を連ねています。 MCはセックス・マシーン黄金期の立役者、ボビー・バード。演奏は“ブラザー・ラップ”で始まり、“エイント・イット・…

ARRESTED DEVELOPMENT / 3 YEARS,5 MONTHS & 2 DAYS IN THE LIFE OF...

1992年発表のアレステッド・ディべロップメントの デビュー・アルバム。 この長いタイトルは、実際に彼らがグループを結成してからレーベルと契約するまでに要した時間にちなんで名づけられたらしい。 誰がいい始めたかは知らぬが、彼らの音楽を“オーガニッ…

FOGHAT / FOGHAT LIVE

スケールがデカく、ノリの良いサウンドは、いかにもアメリカン・バンドって感じですが、純然たるブリティッシュ・ロック・バンドです。 豪快でパワフルな演奏はライヴで本領発揮され、彼らは、年間300本以上のステージを消化してきたそうです。 グランド・フ…

ラウル・セルヴェ作品集

「夜の蝶」 1998年・カラー 駅の待合室に迷い込んだ夜の蝶。それと同時に待合室に座っていた人形のような女性2人が、命を吹き込まれたかのように動きだす。一見アニメそのもののように見えますが、よく見ると服のしわ・人の肌など細かなディテールが実写のよ…

STEVIE RAY VAUGHAN AND DOUBLE TROUBLE / LIVE AT CARNEGIE HALL

1984年10月4日、テキサスハリケーンがカーネギーホールを襲撃。 2ndアルバム「Couldn't Stand The Weather」をリリースした後で、彼は前日に30歳の誕生日を迎えたばかり。 MCはブルースとロックン・ロールの功労者ジョン・ハモンドで、Drのクリス・レイトン…

五島良子 / シアンの羽根

1999年発表の 「シアンの羽根」に綴られた珠玉の数々 彼女の場合、ミュージシャンズ・ミュージシャンと紹介した方が相応しいかも。中山 美穂、アン・ルイス、西田ひかる等に楽曲を提供しています。 繊細な歌声の持ち主で、なんとなく矢野顕子と同じ空気を感…

Dinosaur Jr. / Green Mind

ダイナソーJR.1991年発表の4thアルバム。 J・マスシスの無力感・虚無感・絶望感etcがすごく漂ってますが、“The Wagon ”を初め、あの疾走感がたまらなくかっこいいです。 私、このジャケットがお気に入りで、これもジャケ買いだったのですが、ジャケット同様…

JANE'S ADDICTION / RITUAL DE LO HABITUAL

ペリー・ファレル率いるジェーンズ・アディクション、1990年発表のメジャー2ndアルバム。 イメージ的な事が先行し、何とも形容し難い音楽性は、当時誤った形で伝えられていたように思います。 確かにペリー・ファレルが手掛けるジャケットのアートワークや、…

BEAUTIFUL SOUTH / 0898

英国を代表する国民的バンド、ビューティフル・サウスの1992年発表の3rdアルバム。 彼らの音楽はポップでメロディーが美しく、 親しみやすい感じが魅力かな。 その反面、歌詞が汚かったり、猟奇的だったりする様で、本国ではそういったところも受けてるらし…

PUBLIC IMAGE LTD / METAL BOX

「メタル・ボックスはできるだけいいステレオ装置で聴いてくれ。それも日本製の。それにベースの音にはぶっとぶぜ。日本の木の家なんかガタガタゆれるかも知れない。」 *これはメタル・ボックスのライナーで水上はるこ氏がジョン・ライドンと会見した時の一…

PUBLIC ENEMY / IT TAKES A NATION OF MILLIONS TO HOLD US BACK

常に攻撃的な頭脳派ラッパー、チャック-D、なんかヤバそうなフレイヴァー・フレイヴ、イケイケ!DJのターミネーターX、新興宗教にどっぷり浸かったプロフェッサー・グリフ、そしてステージをうろうろと歩き回る軍服姿の黒人達、このグループは相当ヤバかった…

Todd Rundgren / A Wizard, A True Star

頭の中でイメージした“音の断片”を完璧に再現した1973年発表のトッド4枚目の作品。 ほとんど分裂症的自閉症な音楽がノンストップで流れますが、ただの実験音楽で終わらないとこが、“ポップミュージックの魔術師”トッドの変態的才能か? しかし、聴き慣れぬ人…

JAPAN / GENTLEMEN TAKE POLAROIDS

1980年発表のヴァージン移籍第一弾。 当時、日本ではすっかりアイドル視されていましたが、私は彼らのアンチ・コマーシャリズムな音楽性が大好きでした。 あの独特なけだるい雰囲気がなんともたまらなく、 彼らの美意識みたいなものが表現されていて、次の「…

EARTH,WIND & FIRE / THAT'S THE WAY OF THE WORLD

全米No.1に輝いた、1975年発表の出世作。 本作より怒涛の如くベストセラー・アルバムのリリースが始まりますが、彼らの黄金時代の幕開けに相応しい名盤です。 ファンキーな16ビートのリズムに、歯切れの良いホーン・セクション、ロック色の強いギター、スウ…

Keziah Jones / Blufunk is a Fact!

1992年発表のファースト・アルバム。 キザイヤ・ジョーンズは自らの音楽を“ブルーファンク(BLUFUNK)”と命名しているが、これはブルースとファンクの合成語で彼自身、「すべての源はブルースにあり、心のありようがファンクとなって迸り出る」と語っている。 …

ABITAX 4301 PORTABLE ASHTRAY

もう何年ぐらい使っていただろう。 発売されてからすぐに雑誌で見かけて、デザインの良さに惚れ込んですぐ注文したっけ。 これが使ってみると、すごく良くって。釣りの時とか、首から下げて使うんですが、慣れれば片手でも煙草を消すことが出来る。すごく機…

じごくのそうべえ

「とざいとうざい かるわざしのそうべえ、 いっせいいちだいのかるわざでござあい」と綱渡り中「おっとっとっと あーっ」と落ちて死んでしまったそうべえ。 地獄行きの“火の車”で山伏のふっかい、歯抜き師のしかい、医者のちくあんと一緒になります。 それか…

まりーちゃんとひつじ

まりーちゃんという女の子が飼っているぱたぽんという羊に話しかけます。 「ぱたぽん、おまえはいつかこどもを一ぴきうむでしょう。そしたらわたしたち、その毛をうって、すきなものがなんでもかえるわね、ぱたぽん」 まりーちゃんの想像は3匹生むかも、4匹…

ラチとらいおん

ラチは世界中で一番弱虫でした。犬も怖いし、 暗闇も苦手。 友達も怖いので、みんなはラチの事を馬鹿にして 遊んでくれませんでした。 だから一日中、絵本を見てばかりいました。 中でも「らいおん」の絵が大好きでした。 「僕もこんな風に強くなれたらなぁ…

おちゃのじかんにきたとら

あるところに、ソフィーという名前の、小さな女の子がいました。 ある日、ソフィーとお母さんが、台所でお茶の時間にしようとしていたら、突然玄関のベルが鳴りました。ドアを開けると、そこには、大きくて毛むくじゃらの、しま模様のとらがいたのです。 こ…

THE BEATLES / RUBBER SOUL

内省期を迎えたビートルズの転換期を示す作品。 新しい分岐点となったこの作品は、14曲のラブ・ソングが散りばめられていますが、醒めた感じの曲が目立ちます。 “ノルウェイの森”など、淡々としていて透明感溢れる曲ですが、「女の家に泊まった、朝、目覚め…

Eric B. & Rakim / Don't Sweat the Technique

1987年発表の「PAID IN FULL」から92年発表の本作「Don't Sweat the Technique」まで、4枚のアルバムを製作している彼らですが、クールなグルーヴ感を創り出しています。 パブリック・エナミー等と対照的で、彼らが赤く激しく燃え上がる炎とすれば、エリック…

LED ZEPPELIN / PHYSICAL GRAFFITI

スワン・ソング・レコードからの第一弾アルバムとして75年に発表された、通算6枚目のアルバム。 他の作品と比べると地味な作品ではありますが、 良い曲が揃っています。 私はボンゾが大好きなんですが、彼の素晴らしい演奏が聴けるアルバムで、今でも時々聴…

LITTLE FEAT / DIXIE CHICKEN

++ 70年代ロック史に残る名盤 ++ 彼らの音楽はなんて表現したらいいのだろう? 本作は黒人音楽性が強い、ファンキーな音楽だが、 普通とは違う、何かオリジナルなものである。 曲にしてもそうだし、アレンジだって、ジャケットにしたってそうだ。 それにロ…

CURTIS MAYFIELD / SUPERFLY

1972年発表のカーティス3枚目の作品にて、 ブラックシネマ「スーパー・フライ」のサントラ盤。 映画の内容が麻薬密売人の話であるからだろうか、 スリリングな緊張感が全編を通じて流れています。 個人的には“PUSHERMAN”が大好きです。 ベースラインが印象的…

U2 / WAR

U2初期の作品「WAR」 初めてU2を聴いたのが本作品だったような気がします。 内ジャケの写真がすごく寒そうで、確か“New Year's Day”のビデオクリップもそうじゃなかったかな。 “SUNDAY BLOODY SUNDAY”は北アイルランド紛争をテーマにしていた様な・・・。 私…

T.REX / ELECTRIC WARRIOR

グラム・ロックの代表選手“T・レックス” 1971年発表の作品「電気の武者」 この頃の“T・レックス”はすごくコマーシャルで キャッチーですごく分りやすい音だったと思います。 曲名もすごくキャッチーで“マンボ・サン” “ジープスター”“コズミック・ダン…

JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND

ビートルズ解散後のジョンの初のソロ・アルバムは 重く切実なメッセージを含み、彼の内面を綴った作品で、ビートルズ時代にはこのような音は聴かれませんでした。 ゆえに私も、このアルバムはとてもドライブしながら聴くような事は無く、もっぱら部屋で聴く…

OTIS REDDING / LIVE IN EUROPE

1962年から1967年の僅か5年少しの キャリアでしたが、オーティス・レディングが残した 素晴らしい作品は今も輝きを失う事がありません。 死の五ヶ月前にパリで録音されたこのライブ・アルバムも最高傑作の一枚です。 この時彼はまだ26歳。 あまり…