頭の中でイメージした“音の断片”を完璧に再現した1973年発表のトッド4枚目の作品。
ほとんど分裂症的自閉症な音楽がノンストップで流れますが、ただの実験音楽で終わらないとこが、“ポップミュージックの魔術師”トッドの変態的才能か?
しかし、聴き慣れぬ人にとっては、三半規管がおかしくなるだけの音楽かも知れぬ。
そういった方は後半に期待しましょう。
やがて悪夢は去り、それは甘い甘く美しいソウルバラードに癒されることでしょう。フィラデルフィア・ソウルのメドレーなど、甘美な世界に包まれ、先ほどの嵐も忘れてしまいそうです。
ほとんど精神分裂症な作品ですが、私にとっては愛して病まないところです。