じごくのそうべえ
「とざいとうざい かるわざしのそうべえ、
いっせいいちだいのかるわざでござあい」と綱渡り中「おっとっとっと あーっ」と落ちて死んでしまったそうべえ。
地獄行きの“火の車”で山伏のふっかい、歯抜き師のしかい、医者のちくあんと一緒になります。
それからこの四人組に“ふんにょうじごく”や
“じんどんき”、“ねっとうのかま”や“はりの山”など次から次へと地獄が待ってますが、えんま大王や鬼を巻き込んで大暴れします。
さてさて、そうべえたちはどうなるものやら・・・
内容も絵も期待を裏切らないおもしろさの、上方落語(地獄八景亡者戯)をもとにした絵本です。
★以前子供が幼稚園へ通っていた頃、読み聞かせの時間に、この絵本を園児たちの前で読む機会があって、みんな熱心に聞いてくれていた事が、大変印象に残っています。
子供が「好きな絵本を読んであげる!」と言ったとき、よく選んでいる絵本です。(笑)
こんな楽しい地獄なら一度くらい行ってもかまいませんが・・・。