Cecil Taylor / Solo
さあ、このセシル・テイラーさん、モンク同様どんなタイプか説明し難いピアニストです。
ただこの二人、個人的には多くの共通点を感じてます。
どんな時に聴きたい音楽というと、まさに全天候型。
うれしい事があった時、イライラした気分の時、悲しい出来事があった時、いろんな気分の時に聴きたくなる音楽です。
なんだかその時の気分をうまく表現してくれているというか、その時の気分に栄養を与えてくれている様です。
プラスな気持ちにしてくれるピアニストなのです。
それにこのお二人、難解だとか前衛的だと云われてますがそうではないと思います。
聴く人それぞれが思ったように聴けばいい事なのです。
音楽は理解するものではありません。
感じるものです。
自分が聴いて感じたこと、思ったこと、それがすべてでしょうから。
実は先日、ちょっとムッとした事がありましてね・・・。
ある友だちと音楽の話をしていた時の事。
「あのレコードは難解で初心者向きではない」と言うのです。
それと、その友だちは楽器を演奏してましてね。
どうも彼は楽器を演奏できた方が、より音楽を理解できると思っているみたいです。
果たして音楽を聴くのに上級者や初心者があるのでしょうか?
楽器を演奏できないと音楽を理解することは出来ないのでしょうか?
べつに自分がいろんな事を感じて、いろんな気分になれたらそれでいいと思うんだけど。
それに音楽って楽しむだけじゃなくてもいいと思うし。
セシル・テイラーを聴いていたらそんな事を思い出しました。
あっ、そうそう、セシル・テイラーってキース・ジャレットにも似てました。
例の唸り声です。